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高齢者に関わる空き家管理の問題 いま対策を講じる!

空き家

解体

いま、空き家をそのまま放置するのではなく、しっかりお掃除するなり、修繕するなり、売却するなり、解体するなり……の対策を講じる必要があるのではないでしょうか。

 「そのうちなんとかする……」では、いつの間にかみなさんが高齢化してしまい、不用品を整理する元気もなくなってしまうかもしれません。

 空き家も高齢化(老朽化)して様々な問題を起こすのかもしれませんが、人だって同様に高齢化します。

そのことを踏まえた行動が空き家に対しても必要です。

まずは空き家の管理の大変さを知り、対策と向き合ってください。

 

高齢化してますます空き家の管理が大変になる

もともと空き家を管理するということはかなり大変なことです。

まずは自身の現在住んでいるお家の日々のお掃除などがあるでしょう。プラスして、空き家の管理に出向いていかなければなりません。

空き家が遠方にあり、交通費が結構かかってしまうという方々もいらっしゃるでしょう。

この段階でも高齢化してしまうと、なおさら遠くまで空き家の管理に出かけていくことが大変になってしまうものです。

 空き家の管理とは

 空き家に出向けば、以下のような管理を行います。

 定期的に通水しなければならない

できれば1カ月に1度程度以上の回数は、空き家の水道を通水しておく必要があります。

そこにいつも人が住んでいれば、そんなことを考える必要もないのですが。

水道管や排水管というものは、水が流れていることによって、内部をキレイな状態に維持することができます。 逆に、定期的に通水がされていない場合、水道管が破裂してしまったり、嫌なニオイの原因となります。気づかぬうちに、水道管が破裂してお家の中が水浸し……。それは最悪のシナリオです。

 通水のときには1分程度の時間、水を出しっぱなしにしましょう。そのときには、水がでにくくなってしまっていたり、サビが混じっているようなこともあるかもしれません。

 定期的に換気をしなければならない

空き家に出向けば、定期的に換気を行う必要があります。 普段人が住んでいない空き家をもっとも劣化させてしまう原因は湿気だと言われています。

空気がこもれば、湿気によって木が腐食してしまったり、カビが生えたりし、空き家の劣化が進行します。

このような問題を防止するために、定期的な換気で湿気を逃す必要があります。

 マメに掃除をしなければならない

空き家に出向き、定期的なお掃除も必要です。お部屋のお掃除はもちろんのこと、庭の手入れだって大事なポイントです。

お庭だって放置すれば、雑草が伸び放題になって、見た目が悪くなってしまう以外にも、害虫たちの住処と化す可能性があります。

 *空き家をお清掃する際には、こんなグッズも必要

軍手があれば、草刈りのときであったり、重い荷物を運ぶときでも重宝してくれることでしょう。

また、空き家の管理の状態にもよるのですが、ホコリも溜まってしまっているでしょうから、室内履きの靴を1個持っていくといいでしょう。

また、既に空き家の電気を解約している場合もあるでしょう。そうすれば掃除機は使用することができませんし。ほうきやちりとりが必要となります。

脚立があれば高い場所にあるモノを取ったり、上の方の掃除などが楽です。

また、懐中電灯も用意しておくと便利でしょう。

 雨漏りを確認しなければならない

空き家は雨漏りの問題も心配です。放置していれば、壁や畳などにカビが発生してしまい……、天井や柱の木の部分が劣化してしまうでしょう。

 それが雨漏りにつながります。

  1.  壁紙が剥がれてしまっている……
  2. 天井にシミを見つけた……
  3. 押し入れにカビが発生している……
  4. カビ臭い……

 このような状態を見つければ要注意です。

 荒天の後の空き家チェックが必要

台風被害や豪雨があったあとには、意識して早めに空き家の確認が必要です。

まだ老朽化していない空き家でも飛来物で壁や窓ガラスの損傷被害を受けるかもしれませんし、老朽化している空き家であればなおさらです。 また、排水設備の詰まりなどが起きているかもしれません。

 空き家を放置すれば劣化が進行する

空き家を放置していれば、ホコリやゴミが溜まって、湿気がこもりやすくなります。

このような状態がしばらく続くため、空き家の劣化は進行してしまうことでしょう。

老朽化した空き家があると、その建物だけでなく近隣の不動産的な価値を下げてしまう可能性もあります。

 管理不全空き家に指定されてしまうかも

窓ガラスが割れている場合であったり、壁にヒビが明らかな場合、それは見た目もう普通に人たちが住む家ではなくなってしまっているため、「管理不全空き家」に指定されてしまう可能性があります。そうすれば、固定資産税の額が最大値6倍にも膨れ上がってしまうでしょう。

実際問題、若い方であっても空き家を管理することは大変であるため、高齢者の方々はなおさらでしょう。

自身が高齢化してしまう前になんとしても対策を講じる必要があります。

 空き家管理を業者に依頼する選択肢もある

自力で空き家を定期的に管理する時間が取れない、体力がない場合、業者による「空き家管理サービス」を利用するのも方法です。

空き家の所有者の方々に代わって、空き家の日常管理を行ってくれます。

  1. 定期的に空き家を訪問し、建物の状態、周辺の環境を確認。
  2. 空き家やお庭の清掃や草刈り。
  3. お家の換気や通水。
  4. 災害が発生した時に空き家の様子をチェック。
  5. 郵便物の回収。

……そのようなことを業者に丸投げすることができます。

 空き家の管理が大変な場合は手放す選択肢もある

空き家の管理は自力で行うと大変、しかし、業者に依頼すればそれだけ費用がかかります。 実家を手放す決断も簡単ではありませんが、今後活用の予定がない場合、「今後どうすればいいか」も考える必要があります。

方法としては以下のようなものがあります。

  1. 不動産業者に依頼する
  2. 空き家バンクに登録する
  3. 個人間売買のマッチングサイトを活用する
  4. 空き家買取専門業者に売却依頼する

それぞれの方法にメリットやデメリットがあります。その中でも契約に至るまでの速度が早く、面倒くさい手続きが要らないのは、空き家の買取業者にお願いすることです。

空き家の買取サービスなら仲介手数料もかからず、現状での買取ができます。

 空き家を解体する選択肢は正しい?

もうひとつ空き家を解体する選択肢もあります。

古めの家屋のほとんどが木造であるため、誰も利用しないで窓が締め切られた状態であれば湿気が原因で急速に老朽化が進行してしまうでしょう。

また、雨漏りの問題であったり、シロアリなど被害の発見が遅れてしまい、倒壊寸前の危機に晒されている空き家も少なくありません。そうなれば、もはや空き家は周辺住民にとって大事故を起こしかねない「凶器」になってしまうリスクだってあるのです。

空き家の倒壊によって通行人などに怪我をさせてしまえば、その責任は所有者自身が負うことになるでしょう。

そのようなことがあるため、空き家を活用する予定がない……という場合には、空き家の解体も選択肢のひとつとして検討するといいでしょう。

 建物を解体するメリット

空き家を解体するのには、以下のようなメリットがあります。

  1. 空き家管理の面倒くさい手間から開放される
  2. 「古家付土地」よりも価格は高く、スピーディーに売却できる

……。

空き家を解体する大きなメリットは、高齢者の方々も空き家を管理する手間から解放されることです。高齢者の方々が昔と同じように空き家を管理するなんてそもそも無理な話しではないでしょうか。しかし、高齢化すれば、「どうしようか」という正しい判断も簡単にできなくなってしまうのです。ですから、しなければならないのは「今」です!

また、空き家を売る場合も建物を解体しておくことには利点があります。一般的に老朽化した家屋がそのまま建っている土地よりも更地化した方がより早く、より高い値段で売却することができるからです。

不動産の購入を検討している方々からすれば、ボロボロの空き家が建ったままの状態であれば、解体工事にかかる費用や時間、手間の負担が発生します。そのようなことがあるため、更地で販売されている土地よりも、古家付土地で販売されているものの方が売却価格も低くなる傾向が顕著です。

まとめ

残念ながら人もやがて年をとってしまうものです。

いつか空き家をどうにかしようと考えるものの、高齢化して空き家に出向くことすら難しくなってしまうこともあるかもしれません。

ですから、対策を講じなければならないのは「今」なのです。

その中で空き家の解体はおすすめの方法のひとつです。

空き家対策の一環として空き家の解体に補助金を出している自治体もあります。空き家の解体工事もお金がかかってしまうため、検討する際は、利用できる制度がないか事前に確認してみましょう。

解体アスベスト相談窓口は、空き家に対しての適切なアドバイスを行うとともに、解体工事について気軽に相談することができる問い合わせフォームです。

ぜひ一度ご訪問ください。

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