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空き家の解体工事にプラス 付帯工事とは何?
空き家
解体
空き家の解体工事をしようと思っているみなさん。
空き家は単に解体すればいいというのではなく、それ以外にもしなければならないことがあります。
まずは、何をしなければならないかを知り、予算の計画をたてることが必要です。
今回は、付帯工事について解説をします。
目次
空き家解体の前に付帯工事が必要
「付帯工事」とは、空き家建物本体以外の部分に対しての工事や作業のことです。
主としてお部屋の中の不用品を処分することであったり、ブロック塀を解体したり、庭木・庭石、井戸を撤去したりすることなのですが、それ以外にもそれぞれのお家の現場ではいろいろな付帯工事が発生する可能性があります。
解体工事と付帯工事は同じものであるのか
空き家の解体工事と付帯工事をほぼ同じものだととらえている方々も多いようですが、基本はそうではありません。
ですから、まずは解体工事と付帯工事の違いを明確化させましょう。
再度言いますが、付帯工事は、解体工事に付随する工事のことであって、空き家の建物以外のモノを撤去する作業のことです。
一般的に解体工事と言われているのは、建物自体のみを解体する作業であり、それ以外を解体する内容は含まれていません。
- 庭木
- 庭石
- ガレージ
- カーポート
- 離れ
- 物置
- 外壁
- フェンス
……。
このようなものを撤去したり解体しようと思えば、基本解体工事とは別で付帯工事が必要になってきます。
解体業者はあくまでも空き家本体の解体を行うつもりであるため、付帯するそのようなモノを撤去したいと思えば、あらためて付帯工事に対しての依頼が必要です。
さらに、空き家自体以外という意味では、家電製品や不要品を取っ払う、処分することも付帯工事の一部と考えることができます。
そのような作業も、基本的に解体工事の中に含まれている訳ではありません。
見積もり時には付帯工事の費用も確認しよう
解体業者に空き家の解体工事を依頼するときには、しっかり見積もりをとることをおすすめします。
そして、付帯工事という名目で解体業者に依頼をすれば、当然のことですが空き家の解体費用とは別で付帯工事の費用が発生します。
ですから、解体工事にかかる費用がいくらなのかだけでなく、付帯工事の費用がいくらなのかの確認も必要です。
未だ依頼する方々の中には、解体工事の費用の中に、庭石や庭木、カーポートといったモノの撤去の費用も含まれていると勘違いしている人も大勢いる状況です。
実際問題、依頼する解体業者によって、あらかじめ提示された金額の中に空き家自体以外の撤去費用が含まれていることもあるのですが、そちらが一般的という訳ではありません。
基本的には空き家本体を解体するために支払うのが解体費用という認識が必要であり、それ以外を撤去したり取り壊しようと思えば、付帯工事費として別途で支払いが発生します。
まずは、依頼しようと思っている解体業者に「付帯工事」という言葉をもちだして、分けて話しをすることからはじめてみましょう。
空き家解体業者とのコミュニケーションが大事
空き家自体とは別で撤去して欲しい付帯物があれば、それは事前に解体業者に話すことが大事です。カーポートであったり、フェンス、ガレージ……など空き家以外の撤去費用も見積もりでは提示してもらわないと全体をつかむことができません。
また、中には一部取り壊して欲しくないものもあるかもしれません。
そのようなことは解体業者は全然わからないことであるため、例えば、「庭木はそのままで大丈夫です……」など説明が必要です。
いちいち聞いてくれる業者もあるのかもしれませんが、そうでない業者もあります。解体業者も質の高いコミュニケーションを心掛けていかなければならないですが、依頼する側も注意しなければならないポイントです。
コミュニケーションは常に大事なことであり、不足することによって様々な問題が起きてしまうことになります。
わからないことがあれば、すぐに聞くモチベーションを作ることができればいいですよね。
付帯工事はどの程度費用がかかるのか
空き家本体だけの解体費用であれば、坪単価2万5,000円~4万円程度の目安となります。
さらに付帯工事をプラスα依頼すれば、全体で坪単価は5万円~6万円程度にまでなってしまうでしょう。
坪単価のベースですが、付帯工事を含めた場合2倍程度の差は出てしまいます。
もともと付帯工事の内容が解体工事の費用に含まれている場合もあるかもしれませんが、そのようなときはあらかじめ高い坪単価で計算されているでしょう。
付帯工事 | 費用 |
樹木・庭木撤去 | 1万円~5万円/1本 |
ブロック塀撤去 | 2,000円/㎡ |
門扉・倉庫撤去 | 2万円 |
できるだけ付帯工事の費用を安くするために
空き家自体の工事でも費用がかかりますし……。できるだけ付帯工事費を安くしようと思えば、それなりコツも抑えておく必要があります。
何も気にしないというのであれば、想定外の価格になってしまうかもしれません……。
複数業者で見積もりを行う
付帯工事費を安くしようと思えば、複数業者で見積もりを依頼しましょう。
空き家の解体工事に対する知識や経験をそれ程持っていない方々が1社だけから話しを聞いたとしても、それが本当に正しいものか判断できません。
最初に高額請求をする悪徳業者を見つけて、一社だけで見積もりが終われば、それが正しい相場だと思ってしまうでしょう。
複数見積もりを依頼すれば、それが飛びぬけて高額であり悪徳業者であることもすぐにわかります。
費用面の問題は、それぞれ業者によって差があることも多くあるため、比較することによって正しい判断へと導くことができます。少なくとも2社から話しを聞き、見積もりをしてもらうことで、適正な金額、また工事内容について把握することができます。
本当に工事が必要?
付帯工事費用を少しでも安くしようと思えば、本当に工事が必要かどうかも判断する必要があります。
建物自体の解体は業者にまるごと依頼して作業してもらう必要はあるのですが、それ以外に対しては、本当に撤去しなければならないかを見直してみることも大事です。
例えば、解体した敷地に新しいお家を建てる場合は、そのまま残しておいていいものも出てくるでしょう。
フェンスであったり、外壁、カーポート……など、撤去が必要なものとそうでないものとで区別すれば費用削減につなげることができます。
また、まだ使用できるものであれば、リサイクルショップやフリマアプリなどを有効活用して現金化するのもいいでしょう。
また、自身で処分できるものは自身で処分する意識をもつことで付帯工事の費用を安くすることができます。
まとめ
空き家の解体工事を行ううえで、付帯工事も大きな割合を占めるものであることがわかったことでしょう。
付帯工事について知らなければ、工事自体停滞することもありますし、コスト面でも狂いが出てきます。
いわばみなさんがこれからしようとしているのは、「空き家の解体工事」ではなく、「空き家の解体工事+付帯工事」なのではないでしょうか。
こんなときにどうすればいいか迷ってしまうことも多々あるでしょう。
そのようなときには、ぜひ解体アスベスト相談窓口にご相談ください。
解体アスベスト相談窓口は、空き家問題に対しての適切なアドバイスを行うとともに、解体工事について気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
付帯工事についても丁寧に説明させていただきます!