お役立ち情報
恐るべき解体業者の手抜き その実態とは
空き家
解体
おおかた、空き家の解体は解体業者に任せることでしょう。
そのときインターネットで検索をして、トップで一番目立つ業者を選んでしまうこともあるのかもしれませんが、そんな業者がとんでもない業者である可能性もあります。
目次
悪質な解体業者が不法投棄している
不法投棄は、悪質な犯罪であることは言うまでもありません。
そんな愚かなことをするはずがない……と思いきや未だ結構な数、不法投棄をする業者がいます。
空き家の所有者にとって、目に見えない部分で行われているため気づかないこともあるかもしれません。あなたが依頼している業者が、そのような行為をしている可能性だって充分あるのです。
実際問題、空き家の所有者が罰をくらうことはないと思っているでしょうけど。しかし、もしも、依頼した業者が不法投棄をしていたことを知っていたのにその不法投棄を容認していたり、見て見ぬふりをしていた場合、空き家の所有者の方々だって罰をくらう可能性が充分あります。
解体業者自らが土地を購入 そこへ廃棄
こんなケースも過去にありました。
それは、解体業者自らが山や更地などの土地を購入し、そこへ廃棄物を投棄する……というケースです。
自己所有地でも、不法投棄と言えるのでしょうか。
一見、自身の購入した土地であれば、捨てても不法投棄にならないのではないかという思いもあるかもしれません。しかし、実際問題、そのような場合でも不法投棄は不法投棄なのです。
廃棄物処理法第16号では、「なにびとも、みだりに廃棄物を捨てては駄目」ということが規定されています。それは、しなければならない適正な分別であったり、保管、収集、運搬、再生、処分などが全くされていないからです。
また、廃棄物を自身の土地に投棄することで、捨てた自身の土地の環境であったり、地下水が汚染されることがあります。雨によって汚れた水は、河川に流れ込み、結果、自身の土地以外の様々な生活環境に悪い影響を及ぼし、公衆衛生の安全性を図ることができなくなるリスクがあるからです。
「5年以下の懲役、または1000万円以下の罰金、またはその併科」の罰則で、かなり重い厳罰であるため、決して笑ってごまかせる問題ではありませんよね。
こんな行為は全部NG
自社が所有する土地に保管と称し投棄する行為だって全然NGなのです。
また、不正な方法で処理をしている廃棄物処理業者に委託することもNG。
廃棄物を全部山中や池に投棄するのも全然NG。
廃棄物の一部だけをまともに投棄し、所有者の方には、適正処分をしたとマニフェストを渡す悪徳業者もいます。
また、基礎撤去をしないでそのまま土を被せてしまったり、アスベストなど特別管理廃棄物を偽って処分してしまったり……。業者に任せたから安心……というのんきな気持ちでいれば、こんな事態にいくらでも遭遇してしまうでしょう。
ミンチ解体も違法?
ミンチ解体とは、廃棄物を分別などしないで、重機など使用して、まさに言葉通りミンチのように破壊していくことです。
家屋や建物を解体する工法として、ミンチ解体というものは、もともと存在しているのです。それが結構、昔は当たり前に行われていたりしたのですが、法律が改正されたことによって、接し方も変わってきています。
解体工事によって出た廃棄物を分別することなく収集車に積み込んでいたことから、「混合解体」と呼ぶこともありました。重機だけを使用して、空き家などを取り壊していくので、特に足場を設置することもなくスピーディーに工事が進められることにメリットは存在したのですが。
しかし、その中にはアスベストなど有害物質が混ざっていることもあって、最近は、その危険性がおおいに不安視されています。結果、平成14年に建設リサイクル法が施行されると同時に、ミンチ解体は原則禁止となっています。
空き家を解体業者に依頼をしたとき、あまりにも安い支払い額が提示された場合、未だミンチ解体をしているかもしれないため注意が必要です。
ミンチ解体を行った解体業者に対しては50万円以下の罰金が課せられることになっています。
安い見積もりで追加費用を取る業者に注意
やっぱり、空き家の解体工事の費用は安い方がいいと誰もが思っていることでしょう。
しかし、安い理由は、不法投棄をしているからかもしれませんし、見かけだけを安くしておいて、あとあと追加で高い料金を回収するつもりであるかもしれません。
空き家を解体する際の費用は、人件費であったり、産業廃棄物を処理するため費用あたりです。地域や空き家の広さなどの要素で費用の多少の違いはありますが、それでも一定額の費用はかかるはずです。
ですから、おおかたの費用相場を知っておくことは大事であり、もしもあまりにも安ければちょっと変だ……という気持ちになる必要があります。
極端に安い額であったり、値引きしました……という場合は、どの部分においてコストが削減されているのか業者に説明を求める必要もあるでしょう。
その際、適当な回答でごまかしたり、依然、追加費用に対しての説明がなかったりする場合は、その業者はやっぱり、悪質……と言わざるを得ません。
空き家解体は、もっと慎重な業者選びが大事
そのような業者に依頼しないためにも、ただネット検索して一番最初に出てきたからというのではなく、もっと慎重な業者選びが大事です。
許可や登録を持っているのか
自社施工を徹底している業者であるか
見積書、契約書の発行に応じてくれる業者か
工事保険に加入している業者か
追加費用に関する説明を丁寧してくれるか
担当者の態度、雰囲気はどうか……などと言った、見極めのポイントは数多く見つけることができます。
また、ネットの口コミ・評判なども参考にするといいでしょう。
まとめ
最近は、空き家を解体する方々も急増しています。
放置された空き家が危険であることを実感したのでしょう。また、どんどん人たちが高齢化して、今後なかなか思うように管理できなくなってしまう不安も理由としてあげることができます。
空き家の解体件数が増えてそれにともない解体業者も増え、悪徳業者も増え続けている現状でしょうか。
空き家の解体工事だけでなく、どの分野だって残念ながら悪徳業者は存在しているものです。
しかし、悪徳業者は、みなさんが多少慎重であることで、いくらでも見破ることが可能です。
解体アスベスト相談窓口は、解体工事におけるいろいろな問題を気軽に相談することができる問い合わせフォームです。
正しい業者の選び方なども再度確認するといいでしょう。解体アスベスト相談窓口には、たくさんの情報があります。
ぜひ一度気軽にご利用ください。